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【特別企画】クライアントもサーバもUPS導入を急げ!


2002年12月24日

Introduction

不測の電源トラブルに備え、今やサーバはもちろんクライアントPCにさえもUPSを装備することは常識といってよいだろう。ここでは最新UPS選びのポイントを紹介しよう。

本特集の紹介製品

APC CS 350 APC Japan
APC CS 500 APC Japan
Symmetra RM APC Japan
Symmetra Power Array APC Japan
BU100XR2 オムロン
BU200XR2 オムロン

本格的なブロードバンド時代を迎え、企業の規模や業種を問わずITへの期待や依存度はますます高まっている。高速なネットワークやPCサーバの価格低下によってシステムを手軽に構築できるようになったことがこれらの普及を支えている。今や基幹システムにとどまらず、部門や営業拠点レベルでも24時間稼動するサーバを設置し、ファイルサーバをはじめデータベース、メール、WWW、グループウェアなどを業務の根幹に位置づけて運用することも珍しくなくなった。しかし、ここで気をつけたいのがセキュリティやデータ保護といったシステム信頼性の確保である。売上に直接貢献するシステムと違い、間接部門のシステムだと予算が厳しかったり、問題が発生したときの被害の想定が甘かったりなどの理由で、信頼性についての議論は後回しにされがちだ。しかし、いざ問題が発生すればシステムが復旧するまでの間、業務が滞るというリスクをはらんでいるのである。

UPSにおける給電方式の仕組みと特徴
給電方式仕組みと特徴
常時商用給電方式通常はコンセントからの電源をそのまま接続しているコンピュータ機器に出力し、停電時にバッテリ駆動に切り替える方式。バッテリ駆動時以外はUPS自体が消費する電力は小さく価格も安価だが、バッテリ駆動への切替時間が10ms(ミリ秒)程度と長く(一般的なコンピュータではこの程度の瞬断は問題ない)、サージなどの突発的な電圧変動には追従できない。
ライン・インタラクティブ方式基本的なしくみは常時商用給電方式と同じだが、入力と出力の間にオートトランスを配置して電圧の調整を行えるようにした方式。バッテリ駆動への切替時間は2〜4msと常時商用給電方式よりも短い。また、通常運転中に入力電圧が変動した場合でも、出力電圧を10V単位などである程度補正可能。ただし、サージなどの突発的な変動には追従できない。
常時インバータ給電方式入力電流をいったん直流に変換し、バッテリに蓄積しながら交流に変換して出力する方式。常にインバータ回路が稼動しているため、UPS自体が消費する電力も大きいが、バッテリ駆動への切替は無瞬断で行われ、入力電圧とは無関係に出力電圧は常に一定している。

家庭、SOHO、小規模オフィスのコンピュータに最適なUSB接続の小型UPS

APC Japan
http://www.apc.co.jp/
APC CS 350 価格2万800円
APC CS 500 価格2万7800円

APC CS 350/APC CS 500
APC CS 350/APC CS 500

APC CS 350/APC CS 500
給電方式常時商用給電方式
最大出力容量350VA/210W(CS350)
最大出力容量500VA/300W(CS500)
バッテリー寿命1.2〜2.5年
電源管理ソフトPowerChute Personal Edition
本体サイズ162(H)×92(W)×285(D)mm
対応OSWindows98/Me/XP、Mac OS X

ブロードバンドの普及により、家庭やSOHOでも常時接続で仕事環境を構築したり、自前のWWWサーバを構築したりしている例も少なくない。APCのCS 350/CS 500は、そうした小規模オフィスに最適なオールインワン小型UPSである。

バッテリバックアップコンセントの最大出力容量はそれぞれ350VA、500VA。常時商用運転方式を採用し、瞬低や停電から200Wでそれぞれ6分間、8分間のバックアップが可能だ。電源バックアップ以外にも、電話回線、ADSL、ネットワーク回線用のサージ保護ポートを背面に備え、通信回線から侵入するサージやスパイクから接続機器を保護する。またUSBに対応、付属のUSBケーブルでコンピュータと接続し、付属の専用電源管理ソフトウェア「PowerChute Personal Edition」による、電源障害時の安全なシャットダウンや監視などの各種制御が行える。一般オフィスのクライアントPC用途にも向く。



身近に迫っている電源トラブルとUPS

日々のデータバックアップから始まり、細部の冗長構成までシステムの信頼性を確保する方策にはいくつかのステップがあるが、安定稼動の基本的な対策として忘れてならないのが電源対策である。国内の電源事情は欧米各国と比較してもトップクラスといわれている。変電所には複数の送電経路があるため、たとえ落雷などの事故で一方の経路が遮断されたとしても、別経路の送電に切り替わるため、最近では数分という単位の停電に遭うことは稀だ。

とはいえ、送電経路が切り替わる間のごく短い時間の停電でも、当然コンピュータはダウンすることになるから、商業電源を100パーセント信用するのは無謀だ。人が停電とは認識できないような瞬間的な停電(瞬停)や一時的な電圧低下(瞬低)で、コンピュータにリセットがかかってしまうことがある(一般的なコンピュータでは、90V〜110Vの入力電圧を想定して製造されている)。こうなれば当然作業中のデータは失われるし、運が悪いとハードディスクがクラッシュし交換を余儀なくされることになる。スイッチやルータなどのネットワーク機器もリセットがかかってしまうと、再起動するまでの間、通信が切断されたり、設定が初期化されたりする可能性がある。

停電以外にも落雷の被害を受ける可能性もある。落雷によって発生したサージと呼ばれる瞬間的な大電流が流れ込むことによりコンピュータをはじめとする電気機器が破壊されることがある。サージは電源だけでなく、テレビのアンテナや電話線、ネットワークなど経路を選ばないので厄介だ。

電源トラブルの原因は供給側だけではない。老朽化したビルの配線が原因で漏電や停電などの事故が発生することもあれば、電気容量が不足していることもある。また夏場の空調機の一斉起動による電圧の一時的低下なども考えられる。あるいは、電源ケーブルにつまずいてコンセントが外れてしまった、間違えて別の機器の電源をはずしてしまった、という人為的な電源トラブルも少なくない。

こうした電源トラブル発生時に、電力を一時的にバックアップして瞬停やサージからコンピュータを保護し、停電となればコンピュータが安全にシャットダウンできるまでの時間を稼いで安定した電力を供給するのがUPS(無停電電源装置)である。

UPSはしばしば保険にたとえられるが、事故が起こってからでは遅い。未導入のシステムがあれば、今が導入のチャンスと心得てすぐに検討に取り掛かってほしい。

アベイラビリティパッケージSun向け

APC Japan
http://www.apc.co.jp/
Symmetra RM 価格207万1400円より
Symmetra Power Array 価格345万7600円より

Symmetra

APCではUPS本体とアクセサリ、保守サービスをパッケージにした「アベイラビリティパッケージ −Sun向け−」をラインアップする。UPS本体は、モジュール構成を採用した冗長・拡張型オンラインUPS「Symmetraシリーズ」で、最大8kVAまでの容量を搭載できるラックマウントモデルと最大16kVAまで搭載可能なタワー型モデルの2タイプが選べ、それぞれ3グレードの保守(スタートアップ、ネットワークインテグレーションサービス、7×24時間電話サービス、4時間内オンサイトサービスなどの組み合わせにより「標準」「推奨」「ベスト」が用意される)の組み合わせが可能である。Sun製品に特化することで、導入前のコンサルティングや機種選定、メンテナンスサービス選定が容易になり、さらに単体で購入するよりも最大17%も導入コストを低減できるというSunユーザーには魅力的な内容となっている。



UPSの正しい選び方

UPSは、電力の供給方式によって下の表に示す3種類に分類される。UPSの選択にあたっては、それぞれの特徴を踏まえて適切な製品を選ぼう。UPSの導入時に給電方式とともに検討すべき事項が電源容量である。各メーカーは、同一のシリーズにおいて電源容量の異なるモデルをラインアップしている。当然、電源容量が大きくなるほど高価で重量やサイズも大きくなる。バックアップする機器に合わせて適切な容量を選ぶ必要がある。

一般にUPSの容量はVA(ボルトアンペア)で表される。これに対し電力の供給を受ける機器の消費電力はW(ワット)で表されることが多い。VAとWの間には次式が成り立つ。

VA(出力容量)=W(消費電力)÷力率

ここで力率は電力の使用効率を示しており、コンピュータ機器では通常0.6〜0.7が用いられる。したがって出力容量1kVAのUPSでは約700Wのコンピュータ機器をバックアップできるということになる。

容量とともにバックアップする時間も同時に考慮する必要がある。バックアップ時間は、接続するコンピュータが安全にシャットダウンできるまでの時間より多くなければならない。多くのサービスを実行しているサーバの場合、シャットダウンまでに思わぬ時間を要することがあるのでUPS導入前に一度測定しておこう。実際にバックアップできる時間は、接続する負荷の消費電力によって異なるが、UPSのカタログには、消費電力とバックアップ時間の関係が表で掲載されていることが多いので確認しておく。UPSによっては、バッテリを追加することによって、バックアップ時間を延長できるようにしている製品もある。

本体以外にも検討すべき項目がいくつかある。24時間運転のサーバの場合、管理者がいつもそばにいるとは限らない。停電から一定時間経過したら、自動的にシャットダウンプロセスを起動するしくみが必要になる。こうしたしくみを提供したり、UPSの稼動を監視したりするのが管理ソフトウェアである。ネットワーク経由で複数のUPSを統合管理できる機能を搭載したものなど、ベンダーごとに特徴があるので、UPS本体と併せて検討してほしい。

またUPSのバッテリは消耗品なのでメンテナンスの容易さや、ベンダーやメーカーのサポート体制も重要な選択のポイントとなる。サポートするシステムが高度になってくると、UPS選びも検討すべき項目が増えてくるが、UPSメーカーの中には、特定製品や特定システム向けに本体やソフトウェア、サポートなどのサービスを1つのパッケージにした商品を用意しているところもある。UPS選びが煩雑になったら、こうした製品を検討するのもよいだろう。

これまでサーバシステムを前提に話を進めてきたが、ITが業務に深くかかわるようになり、業務によってはデスクトップのパソコンも電源トラブルから保護すべき重要な役割を担っているケースも少なくない。最近ではデスクトップに設置できるクライアントPC向けのUPSも発売されているので必要に応じて選びたい。

UL規格対応、3年保証のラックマウントタイプ

オムロン
http://www.omron.co.jp/ped-j/product/ups/index.htm
BU100XR2 価格17万8000円
BU200XR2 価格29万8000円

BU100XR2/BU200XR2
BU100XR2/BU200XR2

BU100XR2/BU200XR2
給電方式常時インバータ給電方式
最大出力容量1kVA/700W(BU100XR2)
最大出力容量2kVA/1400W(BU200XR2)
バッテリー寿命4〜5年
電源管理ソフトPowerAssistant
本体サイズ88(H)×440(W)×445(D)mm(BU200XR2は×2BOX)

BU100XR2、BU200XR2は、それぞれ出力容量1kVA、2kVA、サーバ向け常時インバータ給電方式のラックマウントタイプUPSである。最大出力時でともに5分間のバックアップが可能だが、バッテリーユニットを増設することで、最大20分へ延長できる。また、バッテリには期待寿命5年の長寿命タイプを採用しているのでランニングコスト面のメリットも大きい。電話回線、ISDN回線、ネットワーク回線用のサージ保護ポートを備え、サージやスパイクから保護できる。

ケース高さは2Uサイズの薄型タイプ(BU200XR2は2U+2U)なので、ラック取付け時のスペースを有効活用できる。また、BU100XR2にはスタンドが付属し、ラックにセットせずに縦置きで設置することも可能だ。電源管理ソフト「PowerAssistant」が標準で付属し、サーバの自動シャットダウンやスケジュール運転がネットワーク経由で制御できる。





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