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【OracleWorld 2002 Vol.2】本日発表のニュースリリースより


2002年11月12日

会場で配布された11月11日付けのOracle初のニュースリリースは8本ある。1つはOracleWorld 2002開催を報じたもの。それ以外では、4本が『Collaboration Suite』に関連するニュースである。

Oracle Collaboration Suite Release 2

『Oracle Collaboration Suite Release 2』のプレゼンテーション資料より。電子メールやボイスメール、FAXなど、さまざまな形式のメッセージを一元的に扱い、管理する
『Oracle Collaboration Suite Release 2』は、米国で7月から出荷されているもののバージョンアップ版という位置づけになる。電子メールやボイスメール、FAXなど、さまざまな形式のメッセージを統一的に扱えるようにすることで、管理者にとっては一元管理を容易にすることでTCO削減を実現し、ユーザーに対してはさまざまなデバイスから自由にメッセージにアクセスできるようにすることで情報伝達の遅れや取得し損ないといった不便を解消する。



午後のキーノートに登場した米OracleのChuck Rozwat氏(Executive Vice President, Server Technologies)
午後のCharles Rozwat氏のキーノートでは簡単なデモが行なわれたが、そこでは外出先からユーザーがサーバに電話をかけ、サーバの音声認識機能を使って音声でコマンドを入力し、届いている電子メールを音声で読み上げさせる、といった機能が紹介されていた。こうした機能を日本語に対応させるのは困難があると思われ、日本向けにリリースされる際には導入が見送られると思われるが、オラクルがこうした製品を出すということで注目される製品となることは間違いないだろう。

メッセージの格納には『Oracle9i』データベースを利用し、プログラム本体は『Oracle9i Application Server』上で動作するという構成だが、『Collaboration Server』単体で利用する際には『Oracle9i』データベースや『Oracle9i Application Server』のライセンス料は発生せず、1アカウントあたり$60という料金になる。この価格は、実際にはデータベースやアプリケーションサーバが導入され、運用されることを考えれば破格といえる安さであることは間違いない。ただし、『Collaboration Server』に含まれていない機能をユーザーが独自に実装するなどして『Oracle9i』データベースや『Oracle9i Application Server』の機能を直接利用する場合には別ライセンスとなり、利用料金が発生することになるので、データベースやApplication Serverが値下げされたというわけではない。



『Collaboration Suite』最大のライバルはMicrosoftの『Exchange』。プレゼンテーションの中でも、両者の比較と『Collaboration Suite』の優位性が解説された
米国ではMicrosoftの『Exchange』のシェアが高いと言うことで、『Collaboration Suite』も『Exchange』ユーザーの乗り換えを重視している。『Exchange 5.5』ユーザーが『Collaboration Suite』に移行する場合のコストは『Exchange 2000』に移行する場合に比べて1/3以下で済む、などとアピールされているのがその表われである。また、特に中小企業の場合は管理コストも無視できない負担になることから、アウトソーシングサービスも展開され、導入障壁をさらに下げる方策も用意されている。ただし、アウトソーシングサービスについても、日本ではどのような形で展開するかは現時点では不明である。

なお、『Collaboration Suite』という名称からも分かるように、実際には『Collaboration Suite』を構成するさまざまな機能は従来から提供されていたもので、今回コラボレーション関連の機能をまとめて独立させた、という形である。従来は、データベースやアプリケーションサーバ、『eBusiness Suite』といったさまざまな製品にバラバラに含まれていたものをまとめたわけで、その意味では全くの新規製品ということではない。ただし、1つにまとめることでMSの『Outlook』をクライアントとして利用するための中継機能を用意してすべての機能を『Outlook』から利用できるようにするなどといった機能強化は行なわれている。Release 2では特にリアルタイム性を高める部分が強化された。



そのほかのニュース

 管理ツールである『Oracle Enterprise Manager』が機能強化を受けた。システムを構成する全コンポーネント、つまり、データベース、Web/アプリケーションサーバ、ビジネスアプリケーション、Web Service、OS、ハードウェアプラットフォーム、ストレージ、ネットワークに対してパフォーマンスモニタリングや管理をユーザーの視点(User-Centric perspective)で行なうことが可能になる。米国での出荷は2003年第一四半期の予定だ。

 また、Hewlett-Packardとの連携の強化が発表されている。内容は3点あり、

  • OracleのItanium2向けのソフトウェア開発プラットフォームとしてHPのシステムが採用される
  • HPとOracleが協力してRemote Support Technology initiativeを立ち上げ、互換性問題に関する問題の切り分けや解決を迅速に行なう
  • HPが“Hp Verified”としてOracle9i RAC向けの互換性保証をユーザーに対して行なう

となっている。

 さらに、遂にという感もあるが、Itaniu2対応のOracle9iデータベースの商用版のリリースもアナウンスされた。最初に出てくるのはItanium2+HP-UXというプラットフォームに対応するもので、米国で年内にリリースされる。また、同じくItanium2用のWindows版およびLinux版のOracle9iデータベースの商用版は、2003年の早い時期にリリースされる予定となっている。IA-64のインストラクションセット開発に深く関与したHPの協力を得ることで、OracleのItanium2向けのチューニングがより効果的に行なうことが期待できそうだ。

(渡邉 利和(toshi-w@tt.rim.or.jp))





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