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世界で一番簡単なデータベース『サイボウズDBメーカー』登場


2001年4月22日

概要

Webグループウェア「サイボウズOffice4」などで知られるサイボウズ(株)が、Webブラウザで使用できるカード型データベースソフトを発表した。同社では、「サイボウズOfficeと並ぶ、サイボウズの柱とする」ソフトウェアだと位置づけている。開発も、サイボウズOfficeの生みの親であり、同社創業者でもある畑氏、青野氏が担当。相当の意気込みを持って送り出した製品だ。現在、同社Webページにてβ版をダウンロードすることが可能となっている。

製品概要

サイボウズDBメーカーは、OracleやMicrosoft SQL ServerのようなRDBMS(Relational DataBase Management System)ではない。難しいコンピュータ用語を知らないユーザーでも、Webブラウザを使って、データベースの設計から使用まで一通りのことができるように開発されている。実際デモンストレーションを見たのだが、ユーザーの操作感としては、Excelの表を作るよりも簡単に思えてしまうだろう。

“簡単さ”という意味では、次ページの「動作環境」表も見ていただきたい。データベースソフトウェアというと、それなりのサーバOSが必要と感じられるが、サイボウズDBメーカーは、Windows NT/2000 Workstation上のPeer Web Serverでも動作してしまう。「まず最初はファイルサーバにインストールして導入」という手軽な感覚で始めることもできるのである。

とはいえ、その核となるデータベースエンジンには、サイボウズOfficeにも使われているCyDE(Cybozu Database Engine)が採用されており、データベースとしての基本機能をおろそかにしているわけではない。データに対するロック(レコードロック)も、当然可能である。ロックとは、1つのデータに対し、ユーザーAが書き込んでいる間は、システムがデータを「ロック」し、ほかのユーザーからの書き込みをさせない機能である。また、CSVファイルの読み込み/書き出しも行なえる。

できあがったデータは表形式で表示され、検索や絞り込み(たとえば、「今日のデータのみの一覧」など)、ビューの切り替えなどが可能だ。サイボウズでは、以下の用途に活用できるとしている。

イントラネット

  • 社内人事情報管理
  • 製品仕様管理
  • トラブル管理
  • 広告媒体管理
  • 出張宿泊先情報管理

つまり、「整理して公開したいデータは何でも使用できる」ということだ。データベースだから当然といえば当然なのだが、従来のRDBMSではこうしたシステムを作るにはかなりのスキルを必要とする。サイボウズDBメーカーの場合は、コンピュータのスキルが低い人間でも、すぐにデータベースを作ることが可能になるわけだ。「データベース機能を持った掲示板」的な使い方をイメージするのがよいだろう。

また、Webブラウザを使うデータベースということで、サイボウズではインターネットにおける以下のような形態での使用も提案している。

インターネット

  • 製品カタログ
  • 製品FAQ

データベースの内容をWebブラウザで表示できるのだから、インターネット上にそのまま公開すれば、きちんとデータベースで管理されたWebページが簡単に作成できるというわけである。

(吉川)


画面紹介・価格

それではここで、サイボウズDBメーカーのデモンストレーション画面を見ながら、その特徴をお伝えしよう。

データベース一覧
データベース一覧。データベースのメニューは、WindowsのExplorerと同じく、フォルダを使った階層構造で管理できる。

レコード一覧
レコード一覧。絞り込み、ビューの切り替え、検索、レコード追加などが簡単に行なえる。

データベース総合管理
データベース総合管理画面。運用中のデータベースのステータスを確認。

データベース設計
データベースの設計その1。データベースを“設計”するといっても、難しい概念を覚える必要はない。Excelで凝った表を作るよりも、よほど簡単だろう。

フィールドの設計
データベースの設計その2。フィールドを設計する。「レコード一覧」画面の、列のタイトル部分が、この場合の「フィールド」ということになる。

アクセス権の設定
データベースの設計その3。データベースへのアクセス権を設定。ユーザー、グループごとに、編集、閲覧、削除などの権限を割り当てる。ユーザーリストについてはサイボウズ Officeとの連携も可能だ。

サポート画面
サイボウズDBメーカーの目玉のひとつであるサポート画面。自社専用のサポートページにアクセスしたところ。顧客登録に従って、自社のサイボウズDBメーカーの構成が表示される。これにより、サイボウズ側は顧客側のシステム構成を聞く手間が省け、効率のよいサポートを提供することができる。

サイボウズDBメーカーの価格は現在のところ未定だが、

  • 本運用するデータベースの個数
  • 利用期間

の2つの要素をあわせて課金するという。クライアント数(データベースを使用する人数)は関係ない。従来のサーバ用ソフトウェアの価格体系は、サーバのCPU数やクライアント数、同時接続数などによって複雑な価格体系がとられていた。サイボウズDBメーカーでは、こうした価格体系を排除し、ユーザーにわかりやすい設定とした。サイボウズDBメーカーがターゲットとする市場にはマッチしたものとなるだろう。

サイボウズDBメーカーの今後の展開としては、携帯電話、PDAなどへのモバイル展開、データベースとしての機能強化などとともに、APIを公開してカスタマイズ可能にしていくという。

サイボウズDBメーカー動作環境

対応OS
Windows 2000 Server
Windows 2000 Workstation
Windows NT 4.0 Server
Windows NT 4.0 Workstation
Linux(カーネル2.x Intel系ハードウェア)
FreeBSD 2.x以上(Intel系ハードウェア)
Solaris 2.5.1/2.6/7/8
対応Webサーバ
IIS 2.0/3.0/4.0/5.0
Peer Web Services
サイボウズ Web サーバー2(Windows版)
Apache 1.1以上(Linux、FreeBSD、Solaris)
対応ブラウザ
Netscape Navigator 3.0以上
Internet Explorer 4.0以上
ハードウェア
CPU……Pentium 200MHz以上
メモリ……64MB以上
ハードディスク……空き容量20MB以上

(吉川)




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