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出荷直前レポート Small Business Server & GroupBoard


2001年4月7日

SBS2000概要

4月6日、新宿のマイクロソフト本社にて、4月12日出荷予定の「Small Business Server 2000(以下SBS2000)」と、SBS2000に含まれるグループウェア「GroupBoard」についての説明会が開催された。ここでは、その説明会で行なわれたSBS2000の概要紹介と、GroupBoardの機能説明のもようをお伝えしたい。

SBSはBackOfficeでは“ない”

SBSは、今回の「2000」から“BackOffice”という冠が取れ「Microsoft Small Business Server 2000」という名称になった。いままでSBSはBackOfficeの小規模版という位置づけだったのだが、今回からは「これからサーバを導入しようという企業のためのファースト導入サーバ」という位置づけに変わったためだ。対象とする企業も、メンバーが99名以下、パソコン台数も50台以下を有する企業がメインだという。

SBS2000の利点

今回の説明会で壇上にあがったマイクロソフト(株)スモールビジネス事業部 市場開発部 bPartnerグループ マネージャー 今井賢司氏は、SBS2000のメリットについて、

ユーザー企業
ファイル/プリンタシェアのみにとどまらない、全社的な「IT」活用を一括で導入できる
マイクロソフトのパートナー企業(SI業者など)
ファイル/プリンタシェアのみの案件ではなく、「半年ほどパソコンを使って、システムに慣れた段階でインターネット対応を行なう」、といったロードマップを提示することが可能となり、3年契約などで顧客との長期的な関係を築くことができる

といった点を上げた。

ファイル/プリンタ共有や、Webの利用、電子メールの利用といったそれぞれの要素は、どれが欠けても意味がない。社員がITを活用するにあたり、これらの要素すべてを統合的に使用できる環境を実現するのがSBS2000というわけだ。

製品構成

SBS2000の製品構成については、3月6日の記事「マイクロソフト、「Small Business Server 2000」を発売」 でも触れたが、再確認すると下図のとおり。

SBS2000の製品構成図
SBS2000の製品構成。Exchange、SQL、ISA(Proxy Server)などの各サーバと、それらの動作環境となるOSが、それぞれ「2000」にバージョンアップしている。また、Outlook 2000もSR1に、FrontPageも98から2000 SR1となった。

SBS4.5からの改良点としては、Microsoft SQL Server内のデータベース容量が無制限になったこと(前バージョンのSBS4.5では10GBという制限が付いていた)と、モデムなしでもセットアップ可能となった点があげられる。モデムなしセットアップについてだがSBS4.5ではファクス共有の機能のために、モデムを接続しないとインストールができないという不具合があったという。つまり、ファクス共有をするつもりのないユーザーでも、インストールのために一時的にファクスを接続する必要があったわけだ。この点が、SBS2000では改良された。

さらに今回、注目を集めるグループウェア「GroupBoard」が含まれた「パワーアップキット」が初回5000本限定で付属する。パワーアップキットは、

  • GroupBoard……グループウェア(後述)
  • ExLook 2000 for SBS 2000……Exchange 2000のデータを携帯電話で利用可能にするソフトウェア
  • アンチウィルスソフト……シマンテックかトレンドマイクロ製品どちらかを選択する

といった製品が同梱されている。初回5000本がすべて出荷されてしまった場合は、「パワーアップキット2」をバンドルする予定だという。

ライセンス

SBS2000のライセンスだが、サーバについては「1台のサーバにSBS2000に含まれるすべてのコンポーネントをセッティングする」という、SBS専用のライセンスが適用される。つまり、SBS2000がインストールされているサーバ以外にMicrosoft SQL Serverを導入する場合は、別途SQL Serverのライセンスが必要となる。

クライアントは同時接続50台まで可能(50CAL―Client Access Licens)。これは50ユーザーというわけではない。だから、たとえば複数人で1台のパソコン(クライアント)を共有していても、接続するのが50台までならば、OKというわけだ。

アップグレードに関してだが、

  • SBS4.5
  • Windows 2000 Server
  • SBS2000評価版

の3つはそのまま上書きアップデートできるそうだ。特にSBS2000評価版は、再インストールとほぼ同じ手順を踏むそうだが、設定は引き継ぐ事ができるという。また、SBS4.0はいったんSBS4.5にバージョンアップしてから、SBS2000にアップグレードすることになる。

必要システム

SBS2000の必要システム構成
要素最低推奨
CPUPentium II-300MHzPentium III-500MHz
メモリ128MB256MB
ハードディスク4GBミラーリング構成で、4GB×2
ビデオ800×600ドット、256色800×600ドット、256色
モデム1台2台
ネットワークインターフェイス1ポート1ポート

上記必要システム構成だが、今井氏によると、最低構成は、単に“動く”というレベルのもので、かなり苦しいという。マイクロソフトが検証したところによると、メモリ512MBを用意すれば快適になるとのことだ。

(吉川)


GroupBoard詳細

GroupBoardとは

GroupBoardは、SBS2000のパワーアップキットに付属するグループウェアだ。マイクロソフトによると、グループウェアとして最低限の機能を備えているのみということだが、後述するWebパーツを使うことで、いくらでも機能拡張が可能だ。逆に、このWebパーツをいろいろと構築することで、サードパーティに利益が生まれる構造になるだろう。

なお、SBS2000を購入していなくても、Microsoft Exchange Server 2000のライセンスを持っていればGroupBoardのダウンロードは可能となる。

ASCII24でも数回にわたって紹介しているGroupBoardだが、その標準機能をザッとおさらいしよう。

  1. 電子メール/電話メモ
  2. 予定表
  3. 掲示板
  4. 電子会議室
  5. 連絡先(共有/個人)
  6. 行き先案内板
  7. 交通費精算
  8. 個人でカスタマイズできるポータル機能
  9. 文書箱(社内文書テンプレートを格納しておける)
  10. ビジネス情報/ニュース(インターネット上のニュースへのリンクページ)

説明会では、こうした機能について、シーアイエス(株)の忍田氏より説明があった。

(吉川)


Webパーツの選択 / ダッシュボードの管理

GroupBoardは、Microsoft Exchange Server 2000の「デジタルダッシュボード」機能により、Webブラウザ上のグループウェアに単機能のパーツを貼り付けることができる。このパーツを「Webパーツ」と呼ぶ。GroupBoardでも、このWebパーツを使うことが可能で、ユーザーがそれぞれ独自にWebパーツを選んで貼り付けることができる。

Webパーツの選択1
チェックボックスでWebパーツを選択。

Webパーツをインポート
Webパーツは、外からどんどんインポートすることが可能だ。

Webパーツのレイアウト
Webパーツのレイアウトは、ドラッグ&ドロップで変えることが可能だ。写真の場合は、Webページ上部、左領域、中央領域、右領域のエリアに自由に配置できる。

Webパーツのレイアウト結果
Webパーツ配置設定の結果

ダッシュボードの管理画面
ダッシュボードの管理画面。現在田中さん用のダッシュボードを追加している。

(吉川)


電子メール / 電話メモ

GroupBoardの電子メール機能は、Outlookの操作感を踏襲している。現在Outlookを使っている企業がGroupBoardを導入する場合、いままでのOutlookの資産は活かすことができる。というよりも、そもそもデータの置き場所はGroupBoardもOutlookもExchangeなので、電子メールデータにはOutlookからでもGroupBoardからでもアクセスが可能になる。

受信トレイ
GroupBoardの受信トレイ。ボタンのデザインがどことなくWindows XPっぽい。

受信トレイ別ウィンドウ表示画面
メールは別ウインドウを起動して閲覧することも可能だ

受信トレイ内での検索
件名、差出人、本文といった要素で検索可能。ここでは「報告」というキーワードで検索している。

住所録からの検索
住所録から名前で検索することも可能だ。

名前の検索結果
名前の検索結果。田中さんを検索した。

メッセージのプロパティ変更
メッセージの重要度などのオプションを指定。

電話メモ機能
電話メモ機能では、電話があったことを伝えたいユーザーに対して、メールのほか携帯電話にもメッセージを送ることができる。

(吉川)


連絡先

GroupBoardの連絡先機能には、他のグループウェアと同様、メンバー全員で使用する共有連絡先と、個人で使用する個人連絡先が用意されている。特徴的なのは、携帯電話からでも使用可能なため、社外から連絡先を閲覧しそのまま電話をかける(電話をかけるタグを埋め込んであるため)ことが可能だ。

連絡先データ記入ウィンドウ
連絡先データを記入。

個人連絡先画面
個人連絡先画面

(吉川)


掲示板

掲示板は、電子会議室と違い、メンバーへのアナウンスに活用する。この説明会では、「社員の皆様へ」という欄をサンプルとして使っている。

社員の皆様へその1
ページ上部に配置された掲示板「連絡事項」。ここでは、社長が今期の方針を述べている。

社員の皆様へその2
社長の山田太郎さんが、「連絡事項」掲示板に件名を「親睦会」として「花見をしましょう」と投稿。

社員の皆様へその3
反映された。

(吉川)


文書箱 / ビジネス情報 / 交通費精算

ないと不便だが今ひとつ派手ではないのが文書箱、ビジネス情報、交通費精算などだ。

文書箱
文書箱は、社内文書を蓄積しておける場所だ。画面ではExcelやWordばかりだが、単なるファイル置き場なので、他のファイル形式も入れることが可能。

ビジネス情報
ビジネス情報/ニュースページ。単なるHTMLなので、リンクを作成するなどしてユーザーが自由にカスタマイズできる。

交通費精算
交通費精算画面。画面上、「件名」や「出発日」、「到着日」などは予定表と連動することが可能。精算画面は交通機関ごとに加算していくことが可能だ。


以上がGroupBoardの機能である。個々の機能を見ると、どれも他のグループウェア製品と同じような内容ではあるが、その根底には「Webパーツ」という仕組みが存在する。マイクロソフトもアナウンスしているように、GroupBoardは単なる「タダのグループウェア」ではなく、デジタルダッシュボード&Webパーツを社会に広めるためのエントリーツールとして機能することだろう。

(吉川)




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