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インサイドMicrosoft.NET(その3)

ユニバーサルキャンパス


2000年10月27日

将来の「Windows.NET」は、メタデータ処理OSになる

 

 将来のクライアントWindowsは、メタデータ処理OSとなり、その上で管理されるメタデータも、さらに人間の考えに近付くだろう。AI技術を使って、人間の話す言語の意味を汲み取って、自動的にメタデータを作るといった技術研究は、以前から進められている。だから将来のWindowsの構想には、ナチュラルランゲージや音声認識技術、そしてハンドライティングも含まれている。それによってメタデータを操作することを目的としているからだ。ちなみに、前述のRDFは、AI機能やデータベース技術も持っている。

 メタデータ対応のOfficeアプリケーションでは、過去のデータを再利用でき、メタデータで意味付けしたXMLデータを出力できる。そして、メタデータで意味付けすれば、IEやデジタルダッシュボードといったコンテナの上で、データを組み合わせて表示できる。この時のInternet Explorerは「Version6」となる。

 すると、将来のWindowsでは「Win32 API」の意味が薄れてくる。メタデータランタイム指向の世界から見ると、XMLとメタデータがあれば、WFCというCOM+ランタイムの上で、すべての開発が可能となるので、Win32 APIは必要なくなる。つまりWin32 APIの役割は終わったのである。

 複合ドキュメントにしても、レジストリアクセスやWindowsリソースなどのようなWindowsサービスを扱う上でのAPIというのは、全部フレームワークモデルになっており、それはWFCで一元管理することができるようになった。さらにWFCの上に、メタデータモデルを載せれば、「意味」ベースのプログラミングが可能となる。宣言型でできることになれば、APIを使った開発は必要ない。

 ファイルシステムの意味も薄れてくる。つまり「XMLストア」を使えばいいからだ。ファイルの物理的な保存という意味では存在するだろうが、たとえばNTFSを使うということは、Win32 APIでアクセスすることを示している。しかし、XMLベースになりWin32 APIが必要なくなると、XMLストアに行き着く。ファイルシステムは、上位の仮想化されたストレージとしてXMLストアがあり、その下で動くことになる。ファイルシステムにはWin32 APIを使い、データベースにはSQLを使ってアクセスするといった個別のアクセス手段を、意識せずにプログラミング可能となる。アクセス手段を意識せず、かつ透過的なアクセスが可能となるなのである。

 そして、Win32 APIの束縛から逃れたら、次は「マルチプラットフォーム」だ。「UNIX版Common Language Runtime」が出るだろう。Microsoftは、すべてのシステム間でXMLを使った連携ができ、すべてのシステム上で、Common Language Runtimeを動かすことを狙っている。つまり、Windowsの上では最適に動く。いろいろなプラットフォームでも動くけれど、Windows上では一番最適に動き、機能の提供も一番早いといった戦略なのである。


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