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安全で効率的な情報やクライアントの管理/運用に注目が集まった“第2回 情報セキュリティEXPO”&“第7回 データストレージEXPO”


2005年7月1日

東京・有明の東京ビッグサイトで1日まで開催されていた“第2回 情報セキュリティEXPO”と“第7回 データストレージEXPO”(“第14回 ソフトウエア開発環境展”など計5展示会が併催。主催はリード エグジビション ジャパン(株))では、個人情報保護法の施行や情報漏えい問題への対策といったニーズの高まりを反映し、“セキュアーな情報の保存”“セキュリティーを考慮した情報ライフサイクル管理”など、両展示会のテーマにまたがった出展も見受けられた。

ちょうど両展示会場の境界線上にブースを出展していたリコー(株)は、“ドキュメントライフサイクル”と“トータルセキュリティーソリューション”をテーマに、データのライフサイクルに沿った保管/管理や出力、廃棄などに関連した両展示会のテーマにまたがる内容を展開していた。

“印刷文書の改ざん検知技術”の説明スライド
写真ではやや分かりにくいが、出力結果には地紋が敷き詰められている。この地紋は印刷内容を記号化したもの
検知ソフトで改ざんされた内容を発見したところ。地紋に記録されたデータと印刷内容を比較し、不正を発見する仕組み

この中で参考出展として紹介されていたのが、印刷文書の改ざん検知技術。IT化、電子化が急速に進んできてはいるものの、現在はまだまだ多くの重要書類が紙ベースでやり取りされるケースも多く、印刷した文書の不正な改ざんを防ぐ技術を求める声は多いという。この技術は、文書の印刷時に、用紙全面に地紋として記号化した文書自体のデータを印刷するというもの。専用のソフトウェアで印刷物をスキャンして解析すると、用紙上の文字印刷の内容と地紋に記録されているオリジナルの文書データとを比較し、改ざん個所を検出してくれる。

説明員によると、この技術は、印刷ソフトウェアないしはプリンター内蔵機能として提供できるように設計されているという。同社としては、汎用性の高いソフトウェアとしてリリースするか、同社プリンターの“売りの機能”として組み込むかを検討している段階とのことだ。契約書や請求書といった書類から、半導体の設計図などまで、さまざまな用途の引き合いがあるということだ。

NECのシン・クライアント・システム。構成パターンは4種類
小型のシン・クライアント端末。このほかにも、通常の省スペースデスクトップからHDDを省いたタイプなどもある

2回目の開催となる今回、フロア面積を大幅に拡大した情報セキュリティEXPOでは、セキュアーなクライアント環境を実現するためのソリューション展示が多数見受けられた。製品としては、シン・クライアントやサーバーベースコンピューティングをベースとしたものが多く、NECグループのブースでも、シン・クライアント・システムの展示が行なわれていた。

“BiodePass”のシステム構造
会場に設置されていた実機デモ用のビデオカメラ。わずかに斜めを向いてしまっていても顔の認識が可能
Windowsのログオンと連動したシステムの構成

上記展示とは別に、生体認証技術が集まった“バイオメトリクス認証ゾーン”に出展していたNECソフト(株)のブースでは、顔認証/指紋認証と入退室管理、Windowsへのログオンを連動した“BiodePass”を展示していた。顔認証は、両手がふさがっている状態(台車を押している、荷物を持っている、など)でも利用可能。認識は非常に短時間(ほとんど一瞬)で行なわれ、ある程度顔が斜めを向いてしまっていても認識できていた。また、認識に失敗する率は「約1%程度」(同社説明員)の精度にまで高まっているという。入退室管理と連動したログイン制御は“共連れ”による不正入室(入室権限のあるユーザーと一緒に入室してしまう行為)とコンピューターの不正使用を防止するための仕組み。NECソフトでは、すでにこれらの技術の社内導入を進めており、実用段階に入っているという。

バイクの前に置かれているジュラルミンケースが“セキュリティ便”専用ケース。暗証番号鍵やGPSを装備している
バイクで運べないサイズの荷物を配送するときに使う“セキュリティカーゴ”。ぱっと見は普通の軽トラックだが、収納室の鍵に指紋認証を用いるなど、セキュリティー対策が多数盛り込まれている

周囲の展示とは一風変わったサービスを展示していたのは、バイク便事業“By-Q”を展開している(株)バイク急便。同社では、個人情報や機密情報といった高いセキュリティー性を求められる荷物の配送用に、“セキュリティ便”というサービスを行なっている。このサービスは、暗証番号鍵(荷送人と受取人の間で専用サーバーを介して暗証番号をやり取りして設定)やGPSを備えた専用ジュラルミンケースを使用して、バイクまたは高セキュリティーな収納室(指紋認証鍵付きドア/後方監視カメラ/駐車時異常監視装置など)を備えた車両で荷物を配送するというもの。バイク便のフットワークと安全性の両面を備えたサービスだ。

(編集部 内田泰仁)





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