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コンテンツを提供する側からの意見として、里中氏は「現在の流通形態では、環境によって知識や情報に格差が生じてしまう。電子書籍はこれを解決してくれるだろう。また、出版業界が危機を迎えている理由のひとつに住宅事情があると思う。買った本を取っておきたいが、部屋が狭くて手放さなければならない。すると、次に本を買うときに、本の大きさを気にしてしまう。本来なら、本の内容や情報に価値があるのに、本のサイズや置き場所の事情で買うことを躊躇してしまう、といった悩みが解消されることも大きい。もうひとつ、漫画家として気になっているのが、今書店で手に入るのは売れている一部のタイトルに限られるという現実。過去に発売された優秀な本が、書店に置く場所がないという理由で埋もれてしまっている。漫画大国といわれる日本でもそうした状況だ。いつか誰かとめぐり合うために本は流通しているが、書店で購入者とめぐり合うのは極めて小さな確率でしかない。どこにいても好きな本を探せる、読める環境を整える必要がある。電子書籍は、単なる技術の話ではなく、先輩が生み出した文化を後世に残すための重要な発明だ。既存の漫画や書籍が電子書籍になれば、置き場所に困ることなく蓄積されていく。なくなることはない。これを実現する2003年は、将来振り返ってみると記念すべき年になるだろう」と述べた。 なお、説明会の最後のQ&Aセッションで、記者から「端末の価格が高いのではないか。携帯電話のように、端末の値段を0円に近い低価格にして、コンテンツやサービスで収益を上げるべきではないか」と意見が出されると、秋山氏は「メーカーとして、本体(ハードウェア)で儲けを追求してはいない。コンテンツで利益を回収する仕組み(ビジネスモデル)が確立すれば、現在の想定(3万円台)の半額程度でも売れるだろう」と答えた。
(編集部 佐久間康仁) |
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