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マイクロソフト、『Microsoft Office System』のテクニカルセミナーを開催――Office Systemを強化する2製品
2003年7月9日
ユーザーの要望を取り入れ管理能力を高めた『Microsoft Office Project 2003』
マイクロソフト(株)は8日、次期オフィススイート『Microsoft Office System』のテクニカルセミナーを開催した。セミナーでは、プロジェクトやリソースの管理を行なう『Microsoft Office Project 2003』と、アイデアやプロセスなどを図式化する『Microsoft Office Visio 2003』という開発中の2製品について説明が行なわれた。2製品ともOffice Systemに合わせ、本年秋の発売を予定している。
Office Project 2003
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マイクロソフト製品マーケティング本部オフィス製品部マネージャの田中道明氏 |
Office Project 2003は、Office Systemとの連携機能や、日本のユーザー向けの新機能を実装したプロジェクト管理ソフト。期間、コスト、リソース(人・モノ)という、プロジェクトマネージャーが管理する3つの要素を組み合わせ、プロジェクトの期間を短縮した場合に増加するコストの可視化や、一時期にタスクが集中しているユーザーの発見、集中したタスクをメンバーに平均して割り当てる平準化などに対応する。
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アルバイトの人員を2倍にした場合のコストとスケジュールの変化など、シナリオごとのリソースの変化をシミュレーションできる |
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企画段階、準備段階など、タスクごとのコストを可視化するコスト管理画面 |
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製品ラインナップは、
- プロジェクトマネージャーが、デスクトップ上でプロジェクトを管理するスタンドアロン型の『Microsoft Office Project Standard 2003』
- SQLサーバーにより企業内の全プロジェクトを一括管理し、メンバーのスキルと稼動状況に基づいたチーム編成が行なえる『Microsoft Office Project Professional 2003』
- Project Professional 2003の上位バージョンで、情報共有、ドキュメント管理などの機能を持つ“Windows SharePoint Services”を使い、プロジェクトの成果となるドキュメントのバージョン管理に対応する『Microsoft Office Project Server 2003』
- Office Projectに対し、ウェブインターフェースを使った、プロジェクト、リソース情報へのアクセス手段を提供する『Microsoft Office Project Web Access 2003』
の4製品。
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Windows SharePoint Servicesのウェブパーツを利用することで、プロジェクトの管理ポータルをウェブベースで構築可能 |
『Microsoft Project 2002』と比較した新機能は、
- “Java言語習得”“C言語習得”といった複数のスキルが、1つのフィールド(人)に登録可能となり、正確なリソース管理を行なえる“エンタープライズ リソース マルチバリュー”
- 改ざんや誤入力を防ぐため、作業内容の入力時間が設定可能になったほか、休日や慶弔など、非稼働時間の報告をプロジェクト管理者に行なえる“タイムシート機能の拡張”
- 専用アドオンソフトにより、電子メール、スケジュール機能などを持つ統合管理ソフト『Microsoft Outlook』と連携し、Outlookの予定表で、作業実績の報告/入力や、プロジェクトのスケジュールを確認できるOutlook連携機能
- Project Serverのデータベースに2台のSQLサーバーを利用可能できるようになり、最大ユーザー数を拡張(Project Server 2002では、1台のSQLサーバーで8000ユーザー前後を管理できたが、Office Project Server 2003の場合、2台のSQLサーバーで1万2000ユーザー前後に対応する)
そのほか、紙ベースで情報がやり取りされることの多い日本向けの機能として、大きくなりすぎて紙に収まりきらないプロジェクトデータの印刷をサポートする“印刷ウィザード”が搭載されたほか、日本の労働環境に合わせ、プロジェクトマネージャーの承認なしで自分自身にタスクを割り当てる機能などが追加されているという。
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Office Project Server 2003などにおける、企業全体のプロジェクト管理機能の開発コンセプト |
マイクロソフト製品マーケティング本部オフィス製品部マネージャの田中道明氏は、「この不況の中でも、Microsoft Project 2002は前年比40%という伸びを見せている。Microsoft Office Project 2003では、ユーザーからのフィードバックを元に、EPM(企業プロセス管理)機能の強化や日本の企業ユーザー向け機能の実装を行なっており、さらに評価/導入を推進していきたい」とした。
具体的な評価/導入の推進策としては、難しいと指摘のあったProject Serverのセットアップを改良し、導入後の運用で見本となるサンプルデータベース、Project 2002からの移行ツールなどを用意するという。
交通事故現場でも活躍!? 『Microsoft Office Visio 2003』
マイクロソフト製品マーケティング本部オフィス製品部Visioプロダクトマネージャーの西岡奈穂子氏によると「Visioは、開発・設計・情報システム部門などではよく利用されているが、そのほかのホワイトワーカー、経営者などの利用は進んでいない。一方では、Officeユーザーの60%がPowerPointなどを使い、何らかの図を書いているという調査結果がある。報告書を書くのが月に1回ならばPowerPointでもいいが、頻度が高いのであればVisioを使ったほうが効率がいいことを伝えたい」という。
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マイクロソフト製品マーケティング本部オフィス製品部Visioプロダクトマネージャーの西岡奈穂子氏 |
そこで今回の『Microsoft Office Visio 2003』では、より広範囲に受け入れられる企業アプリケーションへの進化をコンセプトに、通常のインフォメーションワーカー向けの機能を強化したという。
主な強化ポイントは、
- 企業にとってのビジネスバリューの強化
- 情報のビジュアル化によりコミュニケーションの効率を高め、分析・意思決定のサポートをする
- フォルトツリー解析図、SAP R/3用のEPC図など、追加された新テンプレートを使ったビジネスプロセスマネジメントに対応し、業務プロセスの可視化を実現する
- 連携機能・コラボレーション機能の強化
- SQLサーバーのフロントエンドとして機能し、データベース内のデータをビジュアル化できる
- Windows SharePoint Servicesを使い、Visioファイルのバージョン管理が行なえる
- Excelのデータを読み込んだ自動作図機能を搭載する
- Outlook、Exchangeのスケジュールデータを使ったカレンダー作成に対応する
- プログラミング機能の向上
- ActiveX Controlに対応し、外部アプリケーションからVisioの作図機能が利用できる
- 一連の作業を記録するマクロ記録機能により、作業効率を向上させる
- 開発者向けにSDKを提供する
- 基本的な作図機能の強化
- 初心者が使いやすいように、オンラインのチュートリアルテンプレートを搭載する
- ITシステムの効率的な管理を促進するためネットワーク図テンプレートを改良し、ラック図テンプレートを追加する
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Visioの作図テンプレート例。ネットワーク構成図とラック図 |
の4点。製品ラインナップには、営業資料などを作るビジネスユーザー向けの『Microsoft Office Visio Standard 2003』と、データベース/ソフトウェアの設計図や電子回路図などを作成する開発者/エンジニア向けの『Microsoft Office Visio Professional 2003』の2製品を用意する。
交通事故調書作成ソリューション
またセミナーでは、Visioを使ったソリューションも紹介された。そこではVisioの活用例として、タクトシステムズ(株)の交通事故調書作成ソリューションが登場。交通事故現場、車種、被害者などがVisioのオブジェクトとして表現されており、記入者はリストから現場の住所、状況などを選択するだけで調書の作成が行なえる。採用は未定で、現在営業中だという。
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現場住所を元に交差点の見取り図を表示 |
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車種、損傷個所などを設定し、現場状況を保存 |
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関係者の氏名、住所、生年月日、免許証番号などを入力 |
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タブレットPC、データベースソフトAccess、Visioを組み合わせた交通事故調書作成ソリューション。オブジェクトにデータを関連付けられる、Visioならではのシステムだという |
(編集部 栗山博行)
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