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ソニー、“人の心に訴えるモノづくり”から生まれた“QUALIA”4機種を発売


2003年6月10日

ソニーマーケティング(株)は10日、ソニーが全社的に取り組む“QUALIA(クオリア)”プロジェクト初の製品シリーズとして、家庭用プロジェクター『Q004-R1』、スーパーオーディオCDシステムメインユニット『Q007-SCD』とスピーカーシステム『Q007-SSS』、トリニトロンカラーディスプレー『Q015-KX36』、小型デジタルカメラ『Q016-WE1』を発表した。

“QUALIA”プロジェクトは、“人の心に訴えるモノづくり”を、技術/デザイン/設計/製造に渡るあらゆる面で最大限に追求し、販売/サービスまでを通じて“感動価値”の創造を目指していくというもの。

“QUALIA”製品は当初、専門の取り扱い店舗として同社が東京/銀座ソニービル内に開店 する“QUALIA Tokyo(クオリア トウキョウ)”(10日オープン)、および大阪ソニータワー内の“QUALIA Osaka(クオリア オオサカ)”(7月オープン予定)を通じて、受注生産にて販売される。また、遠隔地のユーザー向けには“QUALIAコールカウンター”を設け、電話による販売の受付も行なう。なお、店舗およびコールカウンターには“コンシェルジュ”と呼ばれる専任スタッフを配置するという。

SXRDプロジェクター『Q004-R1』

『Q004-R1』(QUALIA 004)は、新開発のディスプレーパネル“SXRD(Silicon X-tal Reflective Display)”を搭載した家庭用プロジェクター。SXRDは、対角0.78インチのシリコン基板上に約200万画素の固定画素を構成したもの。『Q004-R1』はSXRDを3枚利用することで、総画素数約622万画素を実現、HDフォーマット(1920×1080ドット)に対応するという。

プロジェクター
SXRDプロジェクター『Q004-R1』

また、新開発の“ピュア・キセノンランプ”を搭載、輝くような赤色やみずみずしい肌色の再現、抜けの良い白の表現が可能という。さらに、部屋の広さやスクリーンサイズに合わせて黒レベルや明るさを最適な状態に設定できる“シネマブラック・プロ機能”を搭載する。投影画面は40〜300インチ(対角16:9)。インターフェースは、ビデオ入力(コンポジットビデオ×1、Sビデオ×1)、コンポーネント入力(3RCA)、RGB/コンポーネント入力(5BNC)、DVI-D入力、HDMI入力。本体サイズは幅597×奥行き745×高さ201mm、重量は40kg。受注開始日は8月1日で、QUALIA販売価格が240万円。

スーパーオーディオCDシステム『Q007-SCD』『Q007-SSS』

『Q007-SCD』および『Q007-SSS』(QUALIA 007)は、新開発の“ディスクローディングメカニズム”を採用したスーパー オーディオCDシステム。従来のCDプレーヤーのように、ディスクをトレイにセットする必要がない“ディスク・ソーサー”(ディスクを置くトレイ)を備えており、聞きたい音楽ディスクを置いて再生ボタンを押すと、ローディング機構により再生できるようになっている。

スーパーオーディオCDシステム
スーパーオーディオCDシステムメインユニット『Q007-SCD』とスピーカーシステム『Q007-SSS』

ディスク・ソーサーは“すり鉢状”の構造で、ディスクの信号面とトレイが接触しないようになっており、ディスクの信号面へのキズを防止する。これにより、トレイ上のどこにでも自由にディスクを置けるという。また、ディスク・ソーサーは3つの光センサーを備えており、これらの光センサーがディスクの反射面を感知し、ディスク・ソーサー上に、ディスクが置かれたことを認識するようになっている。

ディスク・ソーサーの内部には、3本のローターで構成される“ディスク・リフター”があり、ディスク・ソーサーにディスクを置いて再生ボタンを押すと、本体の透明なカバー(クリア・シェルター)が横からスライドして閉まり、続いてディスク・リフターが回転しながら上昇、ディスクをディスク・ソーサーから持ち上げ、中心部に移動させる。ディスク・リフターによってディスクが持ち上げられると、本体内部の“リニア・アーム・ドライブ”(ディスクを読み取るピックアップ部)が横にスライドし、ディスクをホールドして再生を開始する。

再生時、ディスク・リフターはディスク・ソーサー内に収納され、再生終了後にイジェクトボタンを押すと、ディスク・リフターが再び上昇してディスクを受け取り、ディスク・ソーサー上にディスクを戻し、本体のカバーが開く。そしてディスク・リフターが少し上昇し、取り出しやすいようにディスクを持ち上げる。ディスクを取り出すと、ディスク・リフターはディスク・ソーサー内に収納される仕組みとなっている。

メインユニット『Q007-SCD』は、実用最大出力が100W+100W、インターフェースはアナログ入力×1、ヘッドホン出力×1。本体サイズは幅496x奥行き245×高さ78.5mm、重量は7.5kg。受注開始日は8月11日で、QUALIA販売価格が80万円。

スピーカーシステム『Q007-SSS』は、3ウェイ・バスレフ式のスピーカー(2台1組)で、スピーカーキャビネットの上部に、2cmのスーパートゥイーターを水平に6個配置した“スーパートゥイーター・アレー”を装備する。実効周波数帯域は40Hz〜70kHz。本体サイズは幅260×奥行き340×高さ460mm、重量は12.5kg(1台)。受注開始日は8月11日で、QUALIA販売価格が70万円。

トリニトロンカラーディスプレー『Q015-KX36』

『Q015-KX36』(QUALIA 015)は、新開発の36インチCF(カラーフィルター)付き“スーパーファインピッチFDトリニトロン管”を搭載したカラーディスプレー。蛍光体とカラーフィルターを層状に印刷した新開発の熱転写フィルム“Fine Image Transfer Film”を、ブラウン管の前面パネルガラスに直接熱転写し、蛍光面とカラーフィルターを同時に形成している。

ディスプレー
トリニトロンカラーディスプレー『Q015-KX36』

赤と青の蛍光体の前面にそれぞれ赤色と青色のカラーフィルターを設けることで、ブラウン管の外光反射率を約50%低減し、コントラスト感のある、引きしまった“黒”を再現できるほか、カラーフィルターの透過特性をそれぞれの蛍光体の発光色に合わせて選ぶことにより、色純度の高い青色/赤色を再現可能という。また、熱転写方式により、蛍光体の厚みをコントロールすることで、発光効率と画面全体の均一性が向上、さらに熱転写方式のアルミ反射膜を採用することで、カラーフィルターによる輝度の低下分を最低限に抑えたという。

また、地上波放送やDVD、デジタルハイビジョン放送など、入力されるさまざまな映像信号を高品質なデジタル信号に変換することでシステムを構成する各種高画質回路の性能を引き出せる統合デジタル高画質システム“ベガエンジン”や、コンバージェンスやランディング、画歪を高精度で補正し、色ずれや歪の少ない画像再現を可能にする新開発の“SFCデジタルコンバージェンス回路”を搭載する。

さらに、従来のTVのデザインとは異なる“高剛性フレーム構造”を採用、アルマイト処理を施したアルミフレームで全体の骨格を構成し、各面にパネルを張り込むことで強度と素材自体の持つ高級感を出しているという。また、本体自体を10度上向きにした“スラントデザイン”を採用、ソファーなどに腰掛けリラックスした姿勢と視線で視聴できるという。そのほか、アルミ製の専用リモコン『RM-Q015』、専用スピーカーシステム『SS- Q015』、チルト角度の調整が可能な専用フロアスタンド『SU-Q015』が付属する。

インターフェースは、ビデオ入力(S2入力、ビデオ入力、音声入力L/R)、コンポーネント入力(D4映像入力×2、ピン端子)、AVマルチ(RGB/Y色差)入力、ビデオ出力(S2出力、ビデオ出力、音声出力L/R)、音声出力(2ch:固定)、コントロールS入力(ミニジャック)、コントロールS出力(ミニジャック)、ヘッドフォン端子(ステレオミニ)、メモリースティックスロット。本体サイズは幅93.8×奥行き66.1×高さ65.6cm、重量は96kg。受注開始日は24日で、QUALIA販売価格が130万円。

小型デジタルカメラ『Q016-WE1』

『Q016-WE1』(QUALIA 016)は、1/2.7インチ総画素数210万画素(有効200万画素)CCDを搭載した小型デジタルカメラ。非球面レンズ2枚を含む4群5枚構成のデジタル4倍ズームレンズを採用、F値は2.8、焦点距離はf=6.2mm(35mmフィルム換算で41mm相当)。AF合焦範囲は0.4m〜∞(マクロ時:0.1m〜0.8m)。

デジタルカメラ
小型デジタルカメラ『Q016-WE1』

手に持ったときの質感/重さを重視し、筐体はアルミを鍛造して剛性を高めたほか、表面に青いガラスフレークにクリア樹脂コーティングしたものを塗料に混ぜ合わせた新塗装を施しているという。レンズ鏡筒とシャッター部分はステンレスの無垢材からの削り出しにより1点1点製作し、レンズユニットのカバーガラスにはサファイアガラスを採用している。

本体に新開発のタッチパッドを備えており、タッチパッドの全体または一部を指で左右になぞったりタッチしたりすることで、デジタルズームや撮影/再生モードの切り替えが可能。また、新開発のデジタル手ぶれ補正機能を搭載、手ぶれ補正機能を作動させシャッターボタンを押すと、適正値よりも速いシャッタースピードで4枚連続撮影し、4枚の画像を重ね合わせるデジタル画像処理技術により、1枚のノイズの少ない鮮明な画像を作り出す仕組みとなっている。低照度下では明るさの補正も行なうという。また、0.55インチ透過型TFTカラー液晶ディスプレーを装備する。

記録媒体はメモリースティックデュオ。電源は新開発の薄型リチウムイオンバッテリー(サイズ:幅41.8×奥行き7×高さ24mm)で、持続時間は50分、撮影可能枚数は350枚。本体サイズは幅69.1×奥行き16.8×高さ24mm、重量は50g。そのほか、液晶モニター部分を拡大し画像を確認しやすくする光学式ビューワー“ワイドコンバージョンレンズ”“テレコンバージョンレンズ”、フラッシュユニット、TVに画像を出力できるビデオアウトユニット、タイマーリモコンユニットなどが付属する。受注開始日は24日で、QUALIA販売価格が38万円。

(編集部 桑本美鈴)





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