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これがユニクロの野菜だ!――ファーストリテイリングの子会社が食品事業を本格スタート


2002年10月3日

カジュアルブランド“ユニクロ”を展開する(株)ファーストリテイリングの食品事業子会社である(株)エフアール・フーズは3日、食品販売事業の本格開始に伴う発表会を都内で開催した。

柚木氏と柳井氏
ファーストリテイリングの食品事業子会社であるエフアール・フーズの柚木治代表取締役社長(左)と、ファーストリテイリング代表取締役社長でエフアール・フーズ取締役会長でもある柳井正氏(右)。「食品は価格よりもおいしく新鮮で安全かどうかが大事。これだけ生産管理をしていてこのプライスで売っているところはほかにはない」(柳井氏)

(株)エフアール・フーズ(FR FOODS CO., LTD.)は、ファーストリテイリングが9月2日に設立した食品事業に関する100%子会社。資本金は5000万円。代表取締役社長にはファーストリテイリング執行役員の柚木治氏が就任した。

エフアール・フーズは、“SKIP(スキップ)”というブランド名で食品事業を11月中旬に本格スタートする。商品企画/生産/物流/販売までの自社一貫コントロールで展開しているユニクロと同様に、エフアール・フーズが食品の生産から販売までを一貫して手がけるのが特徴で、全国の契約“農業家”(生産者)が育てた野菜などの食べ物を、エフアール・フーズが消費者に届ける仕組み。

SKIPの販売品目は、野菜(約60品目)、果物(約30品目)、米(福島県産こしひかり/秋田県産あきたこまち)、牛乳(阿武隈台地ホルスタイン牛乳/那須高原ジャージー牛乳)、たまご(阿武隈台地産)、ジュース(トマトジュース/みかんジュース)。いずれも100%契約栽培/契約生産で、同社と契約する農家や酪農家が栽培/生産する。また、野菜や果物の一部は旬の時期のみ出荷するものもあるという。

トマト
市場に出回っているものよりも糖度が高いというトマト。スーパーのトマトより味が濃くて甘い。昔のトマトの味がする
トマトジュース
トマトジュース。糖度8度以上のトマトを搾って作ったトマト果汁100%のジュース。桑本はトマトジュース嫌いなんですが、これは本当に甘くておいしい

また、SKIPには永田農業研究所所長の永田照喜治氏が協力、できる限り人の手を加えず自然が本来持つ力を最大限に引き出すような農法を実施しているという。SKIPの野菜/果物などは日当たりや風通し、気温、水、土壌の良い場所で、肥料や余分な水をできるだけ抑えて、時間をかけて育てるという。例えば現在市場に出回っているほうれん草は通常45日ほどで育つが、SKIPのほうれん草は70〜100日かけてじっくり育てる。果物はほとんどが国産だが、パイナップル/バナナ/オレンジ/グレープフルーツについては世界各地の生産者と契約し、海外で生産するという。牛や鶏も野菜と同様に場所や飼料などを選んで育てるという。さらに、すべての食品について生産履歴を記録し公開するほか、50種類の農薬について残留農薬検査を実施、安全基準に合格したもの以外は出荷しないという。なお検査結果はもちろん、食品を購入した消費者の意見も生産者にフィードバックされる。

柳井社長玉塚副社長永井さん
左から、ファーストリテイリング柳井社長、同玉塚元一取締役副社長、SKIPに協力している永田照喜治氏

食品の価格は、安全管理の徹底によりコストがかかるため、一般スーパーで売られているものより全体的に2割ほど割高となる見込み。例えば糖度6〜7度のトマト(一般市場のトマトは約5度)は1個120円程度で、8度以上の高糖度トマトは1個150円程度となるという。なお、一般に出回る野菜や果物などの価格は流動的だが、SKIPではできるだけ価格を固定したいとしている。

SKIPの食品販売方法は、通信販売と移動販売の2種類。まず通信販売は、2週間に1度の割合で野菜と果物のセット(2500円から)を消費者の自宅まで届ける会員制宅配サービス“SKIPクラブ”がある。このSKIPクラブは、全国で食材宅配事業を展開するタイヘイ(株)と提携して実施するもので、タイヘイの宅配サービス地域に対象が限られる。本格スタートは11月中旬から。

通信販売にはもう1つ、専用ウェブサイトで食品を購入できるインターネット通販“SKIPストア”がある。SKIPストアでは、食品の単品購入のほか、お試しセット/ギフトセット/サラダセットといったセット商品なども購入可能。サイトで注文を受け付けた後、各産地より収穫して出荷する仕組みで、配送はヤマト運輸(株)が担当、注文後1週間前後で手元に届くという。支払方法はクレジットカード決済。インターネット通販の本格開始日は11月15日。

なお同社は、本日3日より野菜や果物計7種をセットにした“お試しセット”(1700円/送料無料)の先行販売を開始する。申込はSKIPストアサイトまたはフリーダイヤル(0120-084-831)で受け付ける。さらにSKIPストアサイトでは、応募者の中から抽選で高糖度トマトか高糖度みかんが1万人に当たるプレゼント企画を実施する。

移動販売は、SKIP専用トラックで日本全国を回って消費者に直接販売する“SKIPトラックストア”と、SKIP専用テントを用いて首都圏各地で消費者に直接販売する“SKIPテントストア”がある。SKIPトラックストアは本日3日夕方から二子新地を回り、翌4日には葛西周辺、舞浜/新浦安周辺に登場、その後は茨城県、栃木県、福島県、宮城県、山形県、岩手県、青森県、北海道を順次回るという。SKIPテントストアは、4日から16日まで二子玉川駅近辺で実施、17日以降も首都圏各地で販売を行なうという。

説明を行なったエフアール・フーズの柚木社長は、「“おいしくて安全な食べ物を買いやすい価格で届ける”というのがSKIPの理念。当たり前だが大切なこと。生産者と消費者を結ぶのがわれわれの役割」と語った。なお、スタート当初は通信販売と移動販売のみで提供するが、早い段階で店舗展開も行ないたいとしている。初年度売上目標は16億円(SKIPクラブ10億円/SKIPストア5億円/移動販売1億円)で、2〜3年目で単年度黒字化を目指すという。

なす
なす。アクのもとになるむだな養分が残っていないので、生で食べてもえぐみを感じない
ピーマン
ピーマン。果肉が肉厚。味が濃くてピーマンらしい味がする
りんご
りんご(あかね)。甘さと酸味のバランスがいい
みかん
みかん。外皮が薄めで食べやすい
小学校
発表会および試食会は、都内の旧新宿区立淀橋第三小学校を使って行なわれた。試食会にはメールマガジン購読者の中から抽選で当選した一般ユーザーも参加。桑本も試食させていただきましたが、いちばんのオススメは福島県玉川村産こしひかり(5kg3400円)

(編集部 桑本美鈴)





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