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スカイ・シンク・システム、授業支援ソフト『SKYMENU Pro Ver.4』と『SKY DIGITAL CLASS』を発表


2002年3月30日

スカイ・シンク・システム(株)は27日、学校教育における、パソコンを用いた授業を支援するソフト『SKYMENU Pro Ver.4(スカイメニュー・プロ・バージョン4)』と『SKY DIGITAL CLASS(スカイ・デジタル・クラス)』の2製品を発表した。SKYMENU Pro Ver.4は7月1日に、SKY DIGITAL CLASSは4月1日に販売を開始する。

政府および文部科学省は、“e-Japan戦略”の一環として、教育の情報化を積極的に推進しており、全国の小中学校、高校の普通教室へ、パソコンやプロジェクターを導入し、パソコン教室の整備やインターネットへの接続、校内LANの構築などを薦めている。しかし、文部科学省が2000年に行なった実態調査“学校における情報教育の実態等に関する調査”によれば、パソコンを操作できる教員は、全体の約79.7%だが、パソコンを用いて授業を行なえる教員の割合は、約40.9%と半数を割っている。また、インターネットを利用したことのある教員の割合は、全体の73.7%だが、インターネットを利用して授業を行なったことのある教員は、全体の22.7%にすぎない。

このような背景を受けて、スカイ・シンク・システムは、学校教育の現場において、教員の授業の支援を行なうソフトウェア『SKYMENU Pro』シリーズを開発したという。

『SKYMENU Pro Ver.4』

SKYMENU Pro Ver.4は、パソコンを用いた授業を、円滑に行なうための授業支援ソフト。LANなどで接続された、生徒が利用する複数台のパソコンを、教員のパソコンで一元管理できる。また、生徒側のパソコンの遠隔操作や、画面の送受信、操作のロックやプリンターの制御、電源のオン/オフ/再起動なども行なえる。職員室から校内LANを用いて、パソコン教室のパソコンを遠隔操作することも可能。

起動時のSKYMENU Pro Ver.4
起動時のSKYMENU Pro Ver.4

特徴的な機能としては“ディスクメンテナンス機能”がある。これは、パソコンの動作が不安定になった場合、復旧用のフロッピーディスクで再起動すれば、自動的にパソコンを、バックアップ時の状態に戻すことができるというもの。FDを用いることによって、パソコン初心者の教員でも、原因不明のトラブルに、素早く対応できるようになっているという。

生徒側のパソコンでムービーを再生する様子
生徒側のパソコンでムービーを再生する様子

新機能としてVer.4からは、ビデオ画像転送レートが6Mbpsになり、DVD並の高画質の動画を、生徒側のパソコンに転送できるようになったという。これにより、各種のビデオ教材を取り込んで、パソコン教室内で利用できる。またパソコンの画面データの送受信も、Ver.3に比べて、2倍以上も高速で行なえるとしている。さらに生徒側のパソコンに、教員のパソコンの画面を縮小表示する“お手本画面”機能も備えた。また、パソコン教室用のファイルサーバーに、生徒個人専用のフォルダーを作成し、授業などで使用するデータを保存しておけるようになった。

製品のラインアップは、搭載したすべての機能を利用できる『SKYMENU Pro Ver.4HV』と、『同HV』から動画の高速配信機能と、校内LANを介してのプリンターの制御機能、操作のロック機能などを省いた『同EX』。加えて、同EXから動画配信機能などを省いた『同ST』と、利用できる機能を基本的なものに絞り、ディスクメンテナンス機能も省いた『同LT』の4本を用意している。

教員側で、生徒のパソコンの状態も把握できる。右下のウインドウの中に表示されている小さなアイコンが、生徒側のパソコンの状態を色で表わしている
教員側で、生徒のパソコンの状態も把握できる。右下のウインドウの中に表示されている小さなアイコンが、生徒側のパソコンの状態を色で表わしている

必要な動作環境は、同HVの場合、CPUがPentium III-600MHz以上、メモリーは128MB以上、HDDは教員側に100MB以上、生徒側に10MB以上の空き容量が必要。このほか、800×600ドット、6万5000色以上の表示が可能なディスプレーが必要。また、同HVで高画質な動画の配信を行なうためには、カノープス(株)のビデオキャプチャーカード『MVR-D2000』を別途購入する必要がある。ネットワークはTCP/IPを使用する。対応OSは、Windows 2000/XP。

同EXの場合は、CPUがPentium III-500MHz以上で、動画配信のために必要な配信用機器が付属する。同EXで動画を配信するには、同一セグメントに、Windows NT Server/2000 Serverが必要となる。メモリーは128MB以上、HDDは教員側に100MB以上、生徒側に10MB以上の空き容量が必要。800×600ドット、6万5000色以上の表示が可能なディスプレーが必要となっている。対応OSは、Windows 98/Me/NT 4.0/2000/XP。

同STと同LTは、CPUにMMX Pentium-200MHz以上、メモリーは64MB以上。必要なHDDの空き容量およびディスプレー、対応OSなどは、同EXと同様の内容となっている。

参考価格は、パソコン教室内で利用する12ライセンスと、パソコン教室外で利用する10ライセンスを合わせて140万円。また、22ライセンス+10ライセンスで180万円、42ライセンス+10ライセンスで250万円となっている。

同社は、全国の文教関係のメーカー、および販売代理店を経由して、小・中学校、高等学校、大学など、校内にパソコン教室を設置する学校を対象に販売を行なう。初年度の目標として、導入本数3000本、約30億円の売り上げを目標としている。

『SKY DIGITAL CLASS』

SKY DIGITAL CLASSは、パソコンの画面を仮想の黒板にする、授業支援ソフト。同社と韓国のThinkers社が共同開発したものを、同社が日本の教育現場向けにカスタマイズしたという。

SKY DIGITAL CLASS
SKY DIGITAL CLASS

入力には、電子ペンで、液晶ディスプレーに直接入力できる、専用の液晶ペンタブレットを用いる。タブレットは、ソフトとパッケージで提供される。同製品は、SKYMENU Proのような学校のパソコン教室での利用のほか、プロジェクターが導入してある教室での利用を見込んでいる。

同製品は、黒板に書くイメージで、電子ペンを用いてパソコンの画面上に自由に線や図形を描ける。タブレットは筆圧を感知できるので、絵筆のように線の太さも表現できる。背景画面として、白板、黒板、原稿用紙、5線紙、英語ノートを用意している。これらの背景は、普段の授業に利用できるほか、教材の制作などにも利用できる。

パソコンの画面を背景として、直接書き込んでゆくこともできる
パソコンの画面を背景として、直接書き込んでゆくこともできる

また、パソコンの画面をキャプチャーして背景にできるため、Microsoft PowerPointやMicrosoft Excelなど、一般的なアプリケーションやソフトも、教材として利用できる。表示画面は、プリンターで印刷できるほか、ビットマップファイルとして保存できる。また、録画機能を利用して、授業内容を記録しておくこともできる。音声も同時に記録できる。動画の形式は独自のもので、1時間の授業のムービーの容量は、約30MB程度になるという。

SKY DIGITAL CLASSのメニュー
SKY DIGITAL CLASSのメニュー

動作環境は、CPUがPentium II-233MHz以上(500MHz以上推奨)、メモリーが64MB以上(128MB以上推奨)、ディスプレーは、1024×768ドット、6万5536色以上の表示をアナログRGBとして出力可能である必要がある。またタブレット接続用のUSB端子と、ハードウェアプロテクトキー接続用のパラレル端子が必要となる。

価格は100万円。同社では、全国の販売代理店経由で、大学向け視聴覚教室や大教室、および小・中学校、高等学校の普通教室を主な販売対象として定めている。販売目標としては、初年度3000セットの売り上げを見込んでいる。

なお9月頃には、同製品を用いた授業の模様のムービーをストリーミング配信できる、『SKY DIGITAL CLASS EX(仮称)』をリリースするという。

これらのソフトのアフターサポートサービスとして、同社は携帯電話対応のフリーダイヤルを用意するほか、ファクスや電子メールなどで、随時問い合わせを受け付ける。同社内では、顧客からの問い合わせに円滑に対応できるよう、専用のサポート体制を組んでいるという。また、SKY DIGITAL CLASSに関しては、使い方をレクチャーする講習会も行なうとしている。

同社代表取締役社長の大浦淳司氏
同社代表取締役社長の大浦淳司氏

同社代表取締役の大浦淳司氏は、「弊社ではもともと、日本電気をバックに、学校へのパソコンの導入や、校内LANの敷設などを行なっていた。しかしパソコンを使う学校と使わない学校がまちまちである現状を見て、ハードを導入するだけでなく、パソコンを利用した授業を支援していけるソフトが不可欠であると感じ、1995年に『SKYMENU Pro』をリリースした。現在では、全国約4000の学校で利用されるという導入実績を持っている。政府は、2005年までに、すべての学校でインターネットが利用できるようにするとしている。弊社も、引き続きこの教育マーケットという分野に力を入れていきたい」と述べた。

(編集部 田口敏之)





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