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スリーコム、IEEE 802.11bとBluetooth製品を発表──802.11a製品は2002年半ばに


2001年12月3日

スリーコムジャパン(株)は11月28日、アンテナを格納可能なIEEE 802.11b対応の無線LAN PCカードアダプター『3Com 11Mbps ワイヤレス LAN PCカード with XJACK アンテナ』と、USBポートに接続するBluetoothアダプター『3Com ワイヤレス Bluetooth USB アダプタ』の2製品を発表した。

アンテナが収納できる無線LANカード

3Com 11Mbps ワイヤレス LAN PCカード with XJACK アンテナは、IEEE 802.11b規格に対応した通信速度11MbpsのPCカードタイプ無線LANアダプター。同社が発売中の『3Com 11Mbps ワイヤレス LAN PCカード』など、一般的なPCカードタイプの無線LANアダプターでは、アンテナ部分が固定のものがほとんどだが、この製品は使用していないときに、アンテナ部分を収納できる。ノートパソコンで移動の時など、アンテナ部分を収納すれば、PCカードスロットに指したままでもアンテナが破損する心配がないとしている。

『3Com 11Mbps ワイヤレス LAN PCカード with XJACK アンテナ』
『3Com 11Mbps ワイヤレス LAN PCカード with XJACK アンテナ』

WECA(ワイヤレスイーサネット製品互換性推進協議会)による“Wi-Fi”(Wireless Fidelity:ワイファイ)認証を受けており、Wi-Fiロゴを持つ他社のIEEE 802.11b製品との互換性を持っている。セキュリティー関連の機能では、Wi-Fi互換の40bit WEP(Wire Equivalent Privacy)に加えて、128bitの暗号キーをセッションごとに動的に更新するという同社独自の“Dynamic Security Link”機能も備えている。

サイズは幅54×長さ86(アンテナ収納時。展張時は104)×高さ5mm。消費電力は待機時32mA、受信/送信時310/340mA。対応OSはWindows 95/98/Me、Windows NT 4.0/2000となっている。2002年1月に出荷予定で、価格は2万4800円。

USBポートに直接接続するBluetoothアダプター

もう1つの新製品である3Com ワイヤレス Bluetooth USB アダプタは、ノートパソコンやデスクトップのUSBポートに接続して、Bluetooth通信機能を追加するアダプター。USBコネクター部分が取り外し可能で、本体と一体になるタイプと、ケーブル突きタイプの2種類をパッケージに同梱しており、使用時のスタイルによって使い分けられる。

『3Com ワイヤレス Bluetooth USB アダプタ』
『3Com ワイヤレス Bluetooth USB アダプタ』。右端はアンテナ部分を立てたところ。USBコネクター部分は、ケーブル付きのものと交換できる

サポートするOSはWindows 98SE/Me、Windows 2000。Bluetooth 1.1規格に対応し、サポートユーティリティーソフト『Bluetooth Connection Manager』が付属している。Bluetooth Connection Managerは、通信可能範囲内のBluetooth機器一覧を表示したり、Bluetooth機器のアイコンをクリックして通信を開始するといったGUIを提供する。また、Bluetooth内蔵の携帯電話を使ったダイヤルアップも可能となっている。12月中に出荷予定で、価格は1万9800円。

スリーコムのユーティリティーソフト『Bluetooth Connection Manager』で、通信範囲内のBluetoothデバイスを表示したところ
スリーコムのユーティリティーソフト『Bluetooth Connection Manager』で、通信範囲内のBluetoothデバイスを表示したところ
ケーブル付きのUSBコネクターを使うことで、いろいろな使い方に対応できるとしている
ケーブル付きのUSBコネクターを使うことで、いろいろな使い方に対応できるとしている

IEEE 802.11a対応製品は2002年半ばに

ASCII24では今回の新製品発表にあたって、米スリーコム社ビジネス・コネクティビティ・カンパニー、アジア パシフィック・マーケティング・マネージャのアレックス・ツァンク(Alex Tsang)氏にお話を伺う機会を得た。

米スリーコム社ビジネス・コネクティビティ・カンパニー、アジア パシフィック・マーケティング・マネージャのアレックス・ツァンク氏
米スリーコム社ビジネス・コネクティビティ・カンパニー、アジア パシフィック・マーケティング・マネージャのアレックス・ツァンク氏

ツァンク氏によれば、スリーコムはBluetoothとIEEE 802.11bについてお互いに補完しあう技術だと考えているという。例えば家庭における利用では、ブロードバンドネットワークからパソコンへは有線または無線LANが受け持ち、PDAやプリンターとの接続をBluetoothが受け持ついうような環境を想定しているという。

言い換えれば、IEEE 802.11bは有線のEthernetの延長上の技術であり、有線LANを代替するもの。もう一方のBluetoothは、印刷やPDA、携帯電話との同期といった、1つのジョブごとに通信を切断するトランザクション型の通信に適した技術であり、電力消費が少ないことやセットアップが簡単なことも含め、データのやりとりの時に使う通信ケーブルを置き換えるものだとしている。

またツァンク氏は、アジアパシフィック地域における無線LAN市場について、米調査会社Frost and Sullivan社の調査を示した。それによるとアジアパシフィック地域における2000年の無線LAN市場規模は、出荷台数が50万3000台、売り上げは1億4270万ドル(約176億円)。このうち日本市場は台数ベースで60.5%(30万4000台)、売り上げベースでも57.4%(8190万ドル(約101億円))を占めている。さらに今後の日本市場は、2007年に2780万台、売り上げは4億5000万ドル(約555億円)に大きく伸びると予測されている。これを2007年のアジアパシフィック地域全体に占める割合で示すと、台数で48.5%、売り上げで51.3%を占める数字であり、スリーコムとしても日本市場を無線LANの大きな市場として重視していくとした。

なお、スリーコムが現在発売している無線LAN関連製品は、BluetoothとIEEE 802.11b規格のものだけだが、5GHz帯の電波を使う通信速度最大54MbpsのIEEE 802.11aの製品についても2002年半ばに出荷する予定であることも明らかにした。

スリーコムは、無線LANに関する特許を100以上も保持しているほか、無線LAN製品の相互接続性検証などを行なう業界団体WECA(ワイヤレスイーサネット製品互換性推進協議会)の主要メンバーで無線LAN技術の標準化にも大きな役割を果たしている。ユーザーがいつでもどこでもネットワークにアクセスできるようにするという同社のビジョン“ユニバーサル コネクティビティー”を実現する手段の1つとして、無線LAN製品の開発を積極的に行なっていく構えだ。

(編集部 佐々木千之)





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