現在、情報共有のツールとしてグループウェアが広く普及している。しかし、部課での簡単な情報共有だけでなく、全社のレベルで、しかもセキュリティを確保しながら利用できる製品は多くない。今までのグループウェアにはなにが足りなかったのか? 三菱電機インフォメーションシステムズの最新グループウェア「ProWebRabbit」の開発者である石井豪氏にきいてみた。
[編集部] 現在、グループウェアはノーツやExchangeのような大企業向けの製品から、サイボウズOfficeのように手軽に使えるものまで、さまざまあります。しかし、実際業務の一部として使う場合、単に手軽さや価格だけでなく、セキュリティや拡張性といった部分も必要になると思います。
[石井氏] はい。さまざまな製品が世に出ていますが、「企業で使う」という観点にたった場合、考えなければならないのがまずは会社という組織があるという点です。つまり、役職や職権の異なる社員が混在しており、それぞれに必要な情報が違うという利用環境になります。しかし、従来のWebグループウェアは、あくまでフラットな階層構造で使うのを前提としています。 また、情報共有を実現するという点は確かに実現するのですが、役職や職権の違う人たちが、みんな同じように情報にアクセスできてしまいます。会社の業務で使うことを考えれば、これはちょっとおかしいのではないかという疑問が私にもありました。
[編集部] 全社員で情報共有というのは、ある意味で「フレンドリー」なのかもしれない。けれど、すべての人が同じように掲示板なり、文書なりを見られてしまうという点は問題だということですね。
[石井氏] はい。もちろん、すべてのユーザーが共通して知っておいたほうがよい情報はありますが、そうでない機密性の高い情報もあると思います。しかし、こうした情報の詳細なアクセス制御をきちんとできるグループウェアは今までなかったのかなというのが私の感想です。
[編集部] それら階層化された組織とのマッピングや情報へのアクセス制御という問題に関しては、御社のProWebRabbitで解決されるのでしょうか?
[石井氏] 弊社ではProWebRabbitを製品化するにあたり、まず「企業で使うためにグループウェアに何が必要か?」ということを再考しました。その結果、既存の会社組織に組みこめるという点、そして共有する情報に対して適切なアクセス制御を行なえるという点が必要であることなどが挙がってきました。これをもとに製品に対応する機能を盛り込んだのです。 ProWebRabbitはまず、階層構造のユーザーグループを定義できます。これであれば、営業部の配下に営業課があり、さらにその下に顧客ごとのワークグループが存在しているといった環境でも、適切に情報を共有できます。また、それぞれのユーザーやグループに対して情報への権限を詳細に設定することが可能です。 そのため、部や課の単位で散在しているグループウェアをそのまま利用するのではなく、全社で一元管理を行ないたいとか、複数のサーバを統合して経費節減したい、といった要望に応えることができます。もちろん、全社でギチギチにルールを適用するのではなく、部課ごとにある程度自由度を持たせることも可能です。
[編集部] こうした機能はおもにどういったユーザーにとって有益なのでしょうか?
[石井氏] こうしたメリットを感じていただけるのは、特に企業の情報システム部門の方になると思います。グループウェアのサーバが散在し、苦労することになるのは情報システムになるからです。
[編集部] つまり、部門や部署に入っているグループウェアをProWebRabbitに置き換えることで、全社的に一元管理することが可能になるわけですね。