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これだけ読めば大丈夫 2002年度上期総復習(9月22日号) 〜 2002年4〜9月期の注目プロダクト&サービス編


2002年9月22日

2002年度も9月末が近づき、早くも折り返し地点を迎える。上期の終わりを締めくくる今週と来週は、2週にわたって2002年度上期の注目ニュースを振り返っていこう。第1週目となる今回は、『これだけ読めば大丈夫』にランクインしたものを中心に、上半期注目の製品やサービスを改めてご紹介する。

【ブロードバンドインターネット関連】

普及が進み、製品・サービスは充実の時代へ
一方でセキュリティやウイルスの問題も……

昨年までの“新規開拓”ムードから、製品、サービスともに中身が充実し、市場の熟成が始まりつつある感のブロードバンドインターネット関連。「NTT東日本、“Bフレッツ”に100Mbpsの“ニューファミリータイプ”を追加」をはじめとするFTTH接続の廉価化、「ソフトバンク、12MbpsのADSL接続サービス“Yahoo! BB 12M”の試験サービスを開始」「イー・アクセス、最大12MbpsのADSLサービス“ADSLプラス”を10月に開始」といった、従来の8Mbpsを超える12MbpsでのADSL接続サービスなど、通信環境のさらなる充実は、自宅でホビー目的でインターネットを利用するユーザーだけでなく、SOHOユーザーにも気になるところだろう。

また、街中のファーストフード店や駅などでの無線LAN“ホットスポット”サービスに関する話題もこの半期の間にたびたび登場しており(「KDDI、公衆無線LAN実験を実施――モニター募集も」「日本テレコムとJR東日本、仙台駅で無線によるインターネット接続実験を開始」「NTT-MEら18社、ISPを選ばない無線LANインターネットアクセス/IP電話サービスを11月開始」など)、外出先でも気軽かつ快適にインターネットに接続したいというニーズが非常に高いことを物語っている。

今年度上半期だけ見ても、「これだけ読めば大丈夫」の6月1日号4月13日号4月6日号でも大きく取り扱っているように、電子商取引/電子政府やVoIP、さらにはネットワークゲームなどが注目を集め、さらにはコンテンツ配信者向けの「NTTビズリンク、モバイル端末向けコンテンツ変換サービス“モバイルゲートウェイ 画像変換サービス(仮称)”を開始」「NEC、自治体向け動画コンテンツ作成・配信支援サービスを開始」といったサービスもスタートしている。今後も、高速な接続環境を生かしたサービス、コンテンツの充実がさらに進んでいくだろう。

ただ、高速かつ常時接続なインターネット接続環境や無線LANの普及は、セキュリティ問題やウイルス被害の拡大といった問題も背後に潜んでいる。この話題に関しては、ユーザーの関心も高く、「“Frethem”の被害が急増――シマンテック、7月の“月間ウイルス被害ランキング”発表より」は高いページビューを集めた。もちろん、負の影響があるところには“ビジネスチャンス”も潜んでおり、

といった、ウイルス/セキュリティ対策製品、サービスに関する話題は数が多く、読者からの注目度も高かった。

【グループウェア】

キーワードは「ウェブブラウザ」「高機能でも手軽」
ブロードバンド時代のグループウェア

『サイボウズ』以降、ウェブブラウザーをユーザーインターフェースとしたグループウェアが人気を集めているが、この上半期もその流れは相変わらずだ。その流れを作り出したといっても過言ではないサイボウズは、4月に最新バージョン『サイボウズ AG』を発表、その後も、「サイボウズ、顧客とのやり取りを報告書で共有するツール『サイボウズ AG 報告書』のβ版を公開」「サイボウズ、企業向けのナレッジ共有ソフト『サイボウズ デヂエ』を発売」「サイボウズ、『サイボウズ ガルーン』を24日に発売」「サイボウズ、『サイボウズ AG シンク』のザウルス対応を開始」など、企業内外のコラボレートを推進するソフトを数々リリースしている。

またこのほかにも、三菱電機インフォメーションシステムズの『ProWebRabbit』(連続掲載中の特別企画はこちら)や、アドミラルシステム『HotBiz』(メーカーインタビューはこちら)など、注目度の高かった製品も登場してきている。いずれもウェブブラウザーをインターフェースとしたグループウェアで、手軽な操作性と低価格が魅力だ。

さらに『HotBiz』は、“ASPでグループウェアを提供する”という手法をとっており、企業内にサーバーを設置する必要も、サーバーをメンテナンスする専属のスタッフも必要ない、という“運用の手軽さ”や“外部からのアクセス性のよさ”もアピールしている。「協業している外部の企業とグループウェアでデータを共有化したいが社内のサーバーに外部からアクセスさせるのは色々と問題が……」とか、「外回りの営業マンが使いやすいように社外からグループウェアにアクセスできるようにしたいが、社外から社内にアクセスできるようにするのは設備投資も設定も管理も面倒」といった場合などは、ブロードバンドインターネットが一般化しつつある現在では、ASPにより“最初からグループウェアのサーバーが外にある”というのが便利な場合も多々ある。導入する企業や部署の規模によって、グループウェアにかけられるコストは違ってくるとは思うが、高いコストをかけて管理・運営しきれないグループウェアを自社内のサーバーに導入するなら、ASPを利用するのもひとつの有効な手だ。

【サーバー/ワークステーション、PC関連】

サンのx86ベースサーバー、企業向けノートPCのPentium4化など
低コストでもパワフルな製品が多数登場

マイクロソフトの『Windows 2000』や『Windows XP』、Linuxの一大ブームといった、OS関連の大きな動きがあまり見られなかった2002年度上半期は、パソコン本体の市場は比較的おとなしかった印象がある。とはいえ、年を追うごとにコンピューターの高性能化と小型化と低価格化は相変わらず進んでおり、企業向けのパソコン、特にノートパソコンのPentium4化の話題は夏場を中心に高い注目を集めた。

サーバーの話題の中では、「サン、SolarisとLinuxに対応したx86ベースのローコストエントリーサーバーを発表」が特に大きな反響を集めた。同社の汎用サーバーとして初めてCPUにSPARCプロセッサーでなくPentium IIIを採用したこと、OSのラインナップに『Solaris』だけでなく『Sun Linux 5.0』が加わってLinux/Solaris両対応となったことが、多くの読者に強烈なインパクトを与えたようだ。この件に関しては、本サイトにて連載中の渡邉利和氏のコラムもぜひともご覧いただきたいが、同社のこの動きは、インターネットシステムのサーバーでは高いシェアを持つUNIXサーバー/ワークステーションの専業メーカーであるサンに対しても、企業や官公庁などから“オープンなシステム”への要求が以前にも増して高まっていることを示している。

そのほか、サーバー/ワークステーション/企業向けPC関連記事としては、

などが高い注目を集めた。


来週は今週に引き続き、“企業および市場動向”に関する話題の上半期総集編をお届けする。

(編集部)





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