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JavaOneレポート(その2)

〜Javaの拡張と今後の計画


渡邉 利和(toshi-w@tt.rim.or.jp) [著]
2001年6月7日

JXTAとJ2ME

JXTA
JXTAについて解説したJohn Gage氏。
会場で、John Gage氏にJXTAについて話を伺う機会があった。氏が示唆したところによると、JXTAに関しては携帯電話などのJava対応デジタル機器での利用を考える必要があるようだ。現実に出現しているP2PアプリケーションとしてNapsterやGnutellaが思い浮かぶことから、JXTAに関しても暗黙のうちにPCでの利用を想定してしまう。



NokiaのPresident、Pekka J.Ala-Pietila氏
基調講演に登場したNokiaのPresident、Pekka J.Ala-Pietila氏。
しかし、今日の基調講演に登場したNokiaのPresident、Pekka J.Ala-Pietila氏(※1)は、今後Nokiaの携帯電話などでJava技術を標準でサポートすることを表明し、あわせて2002年には5000万台、2003年には1億台の携帯電話が出荷されることになるだろうという見通しを述べた。つまり、2003年には1億台のJava端末が世の中に存在するということだ。JXTAを利用するためにJava環境が必須というわけではないが、逆にJava環境があればJXTAを利用するのは容易である。JXTAのPeer Groupの機能を利用すれば、携帯電話の所有者を任意の基準でグループ分けし、メッセージを送るといったことは簡単に実現できる。たとえば、「好きなプログラミング言語としてJavaを挙げた人にだけ、メッセージを送る」といったことが可能になるわけだ。一人一台(または複数)のJXTA端末を所有し、しかもそれが携帯電話のような基本的に常時ネットワーク接続されているのであれば、あらかじめ相手を特定しなくても動的に対象を検出して通信できる、というJXTAの機能はとても興味深い利用方法を生み出す可能性がある。もちろん、Nokiaだけでなく、Java環境の実装という面でははるかに先行している日本のキャリア各社でもこの事情は共通であり、むしろ日本では2003年を待つまでもなく、現時点でも実現できる可能性があるといっても過言はでない。JXTAの今後の展開には注意を払う価値があるだろう。

※1 実際は、Pekka J.Ala-Pietilaの最後のaの上にはウムラウトが付きます。

また、John Gage氏はJXTAについて、インターネット標準としてRFC化することも検討していると表明している。JXTAはJavaに依存しているわけではなく、独立した通信プロトコルとして標準化できるような設計になっているため、これはあり得ない話ではない。実際にRFCとして成立させるのは容易なことではないが、JXTAが持つ可能性を考えれば、「Sunが開始したオープンソースのP2Pプロジェクト」ではなく、「インターネット標準プロトコル」となってほしいと願わずにはいられない。



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