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Printable Version BUSINESS CENTER / 導入事例 Case Study ASCII network PRO 2000年6月号

大規模インターネットメールシステムの構築

NTT西日本大阪支店の場合


2000年6月15日

短期間で一気に移行

 最後になったが、このシステムを構築した直接的な理由は、管理コストの削減だという。従来は、同じ大阪支店内でも部署によってまちまちなメッセージングシステムを利用していたそうだ。Lotus Notesなど、主なもので3種類あったそうだが、その結果、部門ごとに管理するサーバ機が20数台あり、管理の手間が掛かったというのはもちろんのこと、人員の異動の処理がたいへんだったという。

 異なるメッセージングシステムを使用していたため、それぞれのシステムごとにメールアドレスなども異なる体系となっていたし、利用するクライアントのPCもそれぞれ異なるソフトウェアをインストールして設定を行なわなくてはならない。異なるシステムを利用している部署に異動するユーザーは、メールアドレスも変わってしまうし、使用しているPCの設定も大きく変わるため、異動に付随する作業が膨大だったそうだ。実際には、クライアントのPCは必要な設定がなされた状態で部に備え付けで置いてあり、ユーザーだけが動くようにしていたという。つまり、異なるメッセージングシステムを使えるように設定し直す手間は掛けられないため、ユーザー個人が自分の個人的な設定やファイルを自分の責任で新しいマシンに移行していたというのだ。

 新しいシステムに移行した際に、こうした旧来のメッセージングシステムはすべて廃止し、インターネットメールシステムに統合を果たした。この結果、支店内での異動でメールアドレスが変わってしまうようなことはなくなったし、異動の際もユーザーがそれまで使っていたクライアントPCを新しい部署に持っていき、ケーブルを接続して最低限の設定を行なうだけで使えるようになったことが大きいという。確かに、一気に新システムを構築したことでコストは掛かっているが、そうした日々の管理コストの減少分を考えると、大幅なコスト削減が実現したということだ。

 なお、NTT西日本では、今後システム構築事業などを積極的に展開する中で、今回開発したUPS信号の分配機も商品化/販売する予定である。UNIXサーバを使ったメールシステムはポピュラーな存在であるが、電源の確保まで含めた大規模サイト向けの高信頼性システムは、手がけられるところも限られてくるだろう。電話網建設で培った信頼性確保の技術がインターネット/イントラネット構築の技術に投入されるのは、選択肢が広がるという意味からはとても期待が持てる動きである。

ハードウェアを独自に作成した、と聞いて、正直言ってもっと荒っぽい作りのものを想像していたが、商品化されるだけあってきれいに仕上げられていた。大規模ユーザーには便利だろう

(渡邉)


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